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内装材と消臭方法について

・内装材と消臭方法について

ブログお読みいただきありがとうございます。消臭・消毒のクリナーズスタッフ横山です。

消臭のお問い合わせを頂いた際に誤解が多いことがあるので、説明させて頂きます。消臭剤や脱臭機といったものがあります。これらは確かに効果があるのですが、基本的には効果があるのは表面層に限られます。(中には内部に浸透もしくは、残留して消臭効果が持続するとうたっているものもありますが)ですので、臭気の原因物質が表面層にとどまっていれば、比較的に消臭は容易です。しかし長年タバコを吸っていた部屋や、猫や犬の糞尿が部屋中のいたるところに染み込んだ部屋は消臭が難しい状態になります。壁などですと壁紙が貼ってあって、それに石膏ボードといった材質が多いですが、壁紙をはがしても石膏ボードは多孔質ですので多くの臭気を内部に含んでいます。このような部屋ですと、解体すると石膏ボードの裏側まで臭いです。床の木製のフローリング材やコンクリート下地材も一緒です。裏側まで浸透しています。そうすると基本的には消臭するにはまずこれらを取り除く必要があります。(構造材は取り除けないので、そこには特殊な処置が必要になります。)なぜなら、消臭剤や脱臭機は表面の臭気を分解しても、内部にまでは物理的に届かないために、消臭作用が及ばないからです。内部に浸透するタイプでも分解までは相当時間がかかるし、それまでに分解する能力が持続するとは考えられません。但し、すべてリフォームするとなると建築関係だけで十分という話になりますが。そうすると費用がべらぼうに高額になってしまいます。ですので、現場調査に行った際には、実際に奥まで臭気が浸透している箇所と表面層でとどまっている箇所を見極める嗅覚(経験からくるもの)と、建物の構造を熟知していることが重要になります。ですので、基本的には平米でいくらたいったように料金はなかなか提示できません。実際に見て、嗅いで、調べる必要があります。皆様が業者の方に相談される際は、このようなことを理解しているのか、臭気の質によって消臭方法を提示できるのか(臭気物質によって分解方法が違います)といったことに注意して聞かれるのが良いのではないでしょうか。