過労と感染症
- 2019年5月16日
- カテゴリー: 感染症予防
●過労と感染症
ブログお読みいただきありがとうございます。消臭・消毒のクリナーズスタッフ横山です。
大阪市内の人気フランス料理店で勤務中の調理師の方が、ウイルス性の心疾患で死亡したのは過剰労働が原因だとして、労災の遺族年金を不支給と決定した国の処分を取り消すよう求めた大阪地裁への裁判で、地裁は「過労により免疫に異常が生じた」として、国の処分を取り消すように命じたようです。判決では極端な長時間労働が免疫機能の低下を招き、感染症になったと指摘しており、国の「業務と感染症の因果関係は不明」との主張を退けたそうです。亡くなられた方は当時33才とのことで、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。感染症にかかる場合は、免疫能力の低下によることが大きいのはよく知られています。高齢者の方や、乳幼児、小児、もしくは病気寮中の方はは免疫能力が低いのは当然のことですが、壮年期でも、こうやって免疫能力が低下するということで怖いものがありますね。私も学生時分にアルバイトの掛け持ちで、体調が悪くなったことがありますが、睡眠が十分とれず、疲労が抜けない状況で働くのは若いといっても大変きついものがあります。飲食業界では長時間労働が当たり前になっているような状況です。こういった件は今まだでもあったでしょうし、これからもあるでしょう。厚生労働省は「判決内容を検討して。関係機関と協議するとことです。」代理弁護士によると、「過労と免疫力の低下との因果関係を認めた判決は珍しい」とのことですので、長時間労働の改善につながればいいですね。